榮樂(えいらく)内科クリニック 鹿児島市

関節リウマチを心配している

関節リウマチと
他の疾患との早期鑑別が重要です!!

かつて関節リウマチになると「手指が変形してしまう」とか「なかなか打つ手がない」とか 「一生、痛みと付き合っていかなければ」という印象もありました。
しかし、現在関節リウマチの治療は大きく進歩しています。
新しい薬も次々と開発され、「寛解※1」を目指し、さらに「寛解」を維持させる時代になってきています。
関節痛がある場合は、まず関節リウマチでないか鑑別する事が重要です。
更に、治療効果を最大限にするには、早期に診断し治療を開始することが必要なのです。
当院は、 常勤でリウマチ専門医の二人体制に加え、充実した検査機器(X線検査(レントゲン)・エコー検査機器・MRI etc) を使用して(手のこわばり、関節の痛み、腫れ・違和感)などの関節症状をきたす疾患の鑑別 を得意としています。
また、院長は神経内科の専門医でもあり、(痛み、しびれ)などの神経症状を考慮した 疾患の鑑別も可能です。
関節リウマチ・膠原病において、合併症を起こしやすい呼吸器内科・循環器 は専門医を毎週お迎えしています。

検診などで、リウマトイド因子が陽性と言われました

検診でリウマトイド因子が陽性となり相談に来られる方は少なくありません。
リウマトイド因子とは、ヒトのIgGというたんぱく質に対する抗体で関節リウマチの炎症に関係しますが、 必ずしも関節リウマチでのみリウマトイド因子が陽性なになるわけではなく、他の疾患でも陽性 になる場合もあります。
しかも、健常者の3%、高齢健常者ではなんと10%も陽性に出ます。
反対に関節リウマチ患者さんでは約80%の方が陽性となりますが、残りの20%の方では 陰性となるため、例えリウマトイド因子が陰性でも関節症状がなければ関節リウマチ は否定できません。
関節リウマチの診断は血液検査だけではできませんので、経過、症状、所見、 そして画像検査において総合的に判断して診断おこなっております。
リウマトイド因子が陽性に出たからといって、関節の腫れや痛みがないのに治療をすることはありません。
癌とは異なり、全く症状がないうちから治療する必要はないのです。

関節リウマチの特徴的な初期症状

最大の特徴は朝起きてから1時間くらい、「朝のこわばり」がでることです。

こわばりとは、関節が動かしにくい症状で、重いかばんなどを持った後は しばらく拳が開けなくなったりしますが、それと似た感覚です。
こわばりは、なんとなく体を動かし使っているうちにだんだん楽に動かせるようになりますが、 炎症の度合いによって違いがみられます。
炎症が軽い場合は、数回指を曲げ伸ばしするだけでこわばりがとれます。
炎症が進行に連れて、次第に時間が長くなり数時間続く事もあります。
朝の身支度や朝食の準備の時などに、こわばりが15分~1時間も続く場合 は関節リウマチを疑いましょう。

指の第2・第3関節・手関節の「腫れ」

症状の現れやすい関節

関節リウマチでは手指、足趾、手関節(手首)、足関節(足首)、膝、肩、肘、あごなどで腫れと痛みが生じますが「腫れ」の場合多くは手指の第2・第3関節や手首の関節から始まります。
特に手指の第2・第3関節や手首の腫れが1番気付きやすい部位です。
また、同時期に左右の関節が腫れるわけではなく、右の関節の腫れと痛みが起こった後に左も腫れるというような具合で対称性に起こりやすいです。

リウマチチェッカー

一つでも項目があてはまれば、早期リウマチかもしれませんので早めの受診をおすすめします。

□ 体がだるい
□ 微熱が続く
□ 体重の減少
□ 貧血気味
□ 朝食を作るとき動作に違和感を感じる
□ 歯ブラシが使いにくい
□ お箸が上手に使えない
□ ドアノブが回しにくい
□ 家のカギが開けにくい
□ 靴ひもが結びにくい
□ ハサミが使いづらい
□ ホチキスが使いづらい
□ パソコン入力がしづらい
□ ペットボトルを開けづらい
□ 電車のつり革を持つ手に違和感がある
□ パジャマのボタンが外しにくい

発病後6ヶ月~2年以内の関節リウマチ治療が重要

関節破壊の進行

関節リウマチは症状がゆっくりと進行し、10年以上が経過 してから関節破壊が生じると考えられていました。
しかし最近発症後早期から急速に関節破壊が起こることが分かってきました。
つまり、発症から2年以内の早期に発見して早期に治療することが重要となります。
特に発症2年以内の治療に重要な時期をWindow of opportunity (ウインドウ・オブ・オポチュニティ)(=治療効果の最も高い限られた時期)と呼んでおり、この時期により積極的に、そして徹底的に治療を行うことで、10年、20年先の関節予後がまったく違ってくることがわかっています。

疾患活動性・寛解※1
疾患活動性とは病気の勢いのことです。
病気の活動性が高いときには、多くの関節に痛みや腫れがあり身体の炎症反応がひどい状態にあります。病気の活動性がとても低く、症状がほとんどない状態を「寛解(かんかい)」といいます。

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