薬を減らしたい
寛解を達成して長期維持できた患者さんは減薬を試みます
疾患活動性を適切に評価し、できるだけ早く寛解を達成することによって減量できるよう努力しています
寛解※1を達成していない状態が続くと関節を壊し日常生活に支障をきたす可能性があります。
ただ、寛解を達成後、すぐに薬を減らすことは症状を悪化させる可能性があるため、ある程度の期間寛解を維持した後、安定していると判断した場合に減量するかたちをとっています。
例え痛みがなくなっていても関節に炎症が残っている場合があり、薬を減らすことによって再び炎症が強くなることもあります。そのため特に疾患活動性※1の評価に当院は力を入れており、毎回の触診・血液検査、そして定期的な画像検査(X線検査・エコー検査)により炎症の程度や関節の変形の進行がないかを確認しています。
疾患活動性・寛解※1
疾患活動性とは病気の勢いのことです。
病気の活動性が高いときには、多くの関節に痛みや腫れがあり身体の炎症反応がひどい状態にあります。病気の活動性がとても低く、症状がほとんどない状態を「寛解(かんかい)」といいます。